幹細胞治療
Stem Cell Therapy
培養増殖した幹細胞を体内に移植することで
さまざまな症状の改善・修復を目指す
先進の再生医療を行っております
Stem Cell Therapy幹細胞治療
幹細胞とはabout stem cells
私たち人間の身体を形づくる60兆個余りの細胞は、200-300種類に分けられるといわれています。その中で、新陳代謝のシステムを保持するためなど、失われた細胞を再び生み出して補充する能力を持った細胞があります。それが「幹細胞」です。
幹細胞が持つ 2つの特殊能力
幹細胞と呼ばれる細胞には、以下の2つの能力があります
①多分化能…さまざまな細胞に分化(形態や機能を獲得)する能力
②自己複製能…自らと同じ細胞に分裂する能力
幹細胞は2種類
そうした特殊な能力を持つ幹細胞は、以下の2種類に大別されます。
- 1)多能性幹細胞…
- 身体のあらゆる細胞を作り出すことができる。
※ES細胞、iPS細胞が該当します。
- 2)組織幹細胞…
- 決まった組織や臓器で、失われた細胞の代わりを作り続ける。
幹細胞治療に用いる「間葉系幹細胞」
脂肪や骨髄、臍帯にある「間葉系幹細胞」は、組織幹細胞でありながら、多能性幹細胞のような分化をする能力があります。
幹細胞治療では、その中でも採取が容易でリスクの低い、脂肪由来の間葉系幹細胞を用います。
幹細胞治療で期待できる効果effects of stem cell therapy
神経・脂肪・筋肉・骨・軟骨・他の内臓組織に分化する能力を持つ間葉系幹細胞には、損傷した細胞や老化した細胞を修復・再生する効果が期待されます。
さらに、幹細胞から放出される分泌物(成長因子)によって、損傷部位の周りの細胞などに対しても、さまざまな効果を発揮するとされています。
幹細胞治療のメカニズムmechanism of stem cell therapy
幹細胞が、失われた機能をよみがえらせて治癒を促すメカニズムとして、
以下の3つの仕組みがポイントになります。
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01
損傷部位を見つけ出し、修復するホーミング効果Homing
投与された幹細胞が、血管やリンパ管などを移動し、損傷部位を自ら探し出してそこへ集積し、修復・再生を促します。
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02
近隣箇所の修復を助けるパラクライン効果Paracrine
幹細胞から放出された成長因子などが、近隣の損傷部位を修復します。成長因子によるさまざまな再生修復作用が期待できます。
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03
離れた部位を修復するエンドクライン効果Endocrine
直接投与では到達できない部位でも、肺などに吸着した幹細胞が成長因子などを放出し、損傷部位に働きかけます。
幹細胞治療の
ポイントadvantages-disadvantages
脂肪由来の間葉系幹細胞を用いた治療には、以下のおすすめポイントとご考慮いただくポイントがあります。
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おすすめ01自身の幹細胞のため、
拒絶反応や副作用が起こりにくい患者さま自身の組織から採取される細胞を用いるため、薬物治療や人工物埋入などに見られる拒絶反応や副作用がありません。
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おすすめ02細胞の採取が少量で容易なため、
安全性が高くリスクが少ない10-30gの脂肪組織を採取するため、身体に大きな傷をつける必要がなく、出血、感染、疼痛のリスクが最小限に抑えられます。
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おすすめ03倫理的問題がない
患者さまご自身の細胞を培養して用いるため、ヒトの受精卵を壊す必要のあるES細胞のような倫理的・宗教的な問題がありません。
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ご考慮ください01症例実績は蓄積途上
先進的な治療法のため、現時点では臨床での症例数が充分ではなく、効果やリスクのエビデンスについては収集段階にあります。
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ご考慮ください02細胞の培養が必要なため
トータルでの治療期間が長い採取した細胞を培養する期間として1.5~2か月を要するため、投与の開始までに時間がかかり、治療期間が長めになります。
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ご考慮ください03 自由診療のクリニックです
患者さまごとに細胞培養を行うオーダーメイドの先進的治療であり、全額自己負担として申し受けます。
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当院の幹細胞治療のポイントour features of stem cell therapy
高品質で精度の高い幹細胞治療を
安全にご提供するため、
当クリニックでは以下の取り組みをしております。
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01各種認可を取得
再生医療は、施術内容ごとに厳しい審査が必要です。
当院およびICVS東京クリニックでは、難易度の高い各種施術の認可を取得しております。第二種再生医療等提供計画番号
【医療法人社団 ICVS東京クリニック】(1) 慢性疼痛緩和を目的とした自己脂肪由来間葉系幹細胞治療(静脈投与)提供計画番号 PB3200141
【医療法人社団 ICVS Tokyo Clinic V2】
(2) 慢性筋骨格系疼痛緩和を目的とした自己脂肪由来間葉系幹細胞治療(局所投与)提供計画番号 PB3200140
(3) 慢性筋骨格系疼痛緩和を目的とした自己脂肪由来間葉系幹細胞治療(動脈投与)提供計画番号 PB3200139(1) 慢性疼痛緩和を目的とした自己脂肪由来間葉系幹細胞治療(静脈投与)提供計画番号 PB3200097
(2) 慢性筋骨格系疼痛緩和を目的とした自己脂肪由来間葉系幹細胞治療(局所投与)提供計画番号 PB3200143 (3) 慢性筋骨格系疼痛緩和を目的とした自己脂肪由来間葉系幹細胞治療(動脈投与)提供計画番号 PB3200142 -
02院内に細胞培養加工施設を設置
採取した細胞を劣化させることなく、即時に培養・加工できる細胞培養加工施設を院内に設置しております。
幹細胞は、専任の細胞培養士によって適切に加工・管理され、
採取から投与まで、理想的な環境を実現しています。細胞培養加工施設届出番号 FC3200103
詳しくはこちら -
03 多様な投与方法
当クリニックでは幹細胞の投与方法として、点滴や注射による静脈投与だけではなく、CT装置下での 局所投与や動脈投与も可能です。
幹細胞を、目的とする部位に直接投与できるため、到達率が各段にアップし、より高い治療効果が望めます。
(ICVS東京クリニックのCT装置を使います)
【幹細胞治療のリスクと副作用について】
点滴投与における他院の例で、肺梗塞があります。
当クリニックは梗塞が生じないように、細胞の鮮度・投与スピード・投与数等に細心の注意をはらっております。
また、幹細胞投与にはがん腫瘍の肥大・増大のリスクがあると考えられているため、がん治療中の患者さまの幹細胞治療は原則としてお受けしておりません。
がん治癒後の患者様は幹細胞治療が可能ですのでご相談ください。
Flow of Therapy幹細胞治療の流れ
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01
ご予約
完全予約制のクリニックです。
※お電話の場合は、お名前・ご連絡先・生年月日・症状をお知らせください。
受診をご希望の方は、お電話またはメール(お問い合わせフォーム)にてご連絡ください。
受診や治療に関するご質問なども承ります。 -
02
診察/カウンセリング・治療計画
医師と話し合いながら、患者さまの症状に応じた治療内容、期間、費用を含めた治療計画を立案し、詳しくご説明いたします。納得いただけましたら同意書にご記入ください。
※初診時、他院での診断結果などをご持参いただく場合がございます。 -
03
脂肪組織の採取
腹部の皮下脂肪から、10~30gの脂肪組織を採取します。
施術に要する時間は1時間前後、安全性の高い局所麻酔を用いるため、原則的に強い痛みはありません。
施術後は、そのまますぐにお帰りいただけます。 -
04
細胞培養
クリニック内の細胞培養加工施設にて、採取した脂肪組織から幹細胞を分離加工し、2~3週間かけて培養します。 培養後、投与に問題がないことを確認するため約2週間の検査・試験を行い、治療に用いる幹細胞が完成します。 その後、投与されるまで冷凍保存されます。
※幹細胞の増殖速度には個人差があり、培養期間は異なります。 -
05
幹細胞投与
培養された幹細胞を、1回あたり数千万~1億個、静脈点滴や局所注射・動脈内注射など、患者さまの症状と求める効果にあわせて投与します。所要時間は、投与方法により異なります。(点滴の場合:1回あたり1時間~1時間半)
※必要に応じ、ICVS東京クリニック(同じ建物内の4F)のCT装置を使用しての投与も可能です。 -
06
経過観察・再投与
幹細胞投与から3か月前後の経過観察の期間を設けたのち、超音波エコーや他クリニックのMRIなどの画像診断を用いて治療を評価します。
症状や回復の度合いによりますが、3か月ごと年4回程度の投与が基本プログラムとなります。
Fees幹細胞治療(再生医療)料金
初診料 | 11,000円 |
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再診料 | 5,500円 |
採血検査 | 2,750~8,250円※特殊な検査が必要な場合は別途 |
幹細胞治療(脂肪採取手術+幹細胞培養) | 2,310,000~10,010,000円※ 投与される幹細胞の個数および回数により異なる |
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※薬剤が処方された場合は、別途料金が発生します。
※細胞個数は目標細胞数のため、培養の結果により目標個数に達成しない場合がありますので予めご了承下さい。
*いずれも税込み価格となります。
*海外在住の方は別途料金設定でのご案内になります。